ついに始まりましたねメディアワークス文庫。
猪間は今回「神様のメモ帳」「さよならピアノソナタ」等で大好きな杉井光さんの新作「[ ついに始まりましたねメディアワークス文庫。
猪間は今回「神様のメモ帳」「さよならピアノソナタ」等で大好きな杉井光さんの新作「](http://www.amazon.co.jp/gp/product/4048682202?ie=UTF8&tag=inoma00-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4048682202) 」と電撃大賞のMW文庫賞受賞作の「[映]アムリタ」を購入しました。
てことで以下感想
まずは杉井光の「すべての愛がゆるされる島」
読み終わった感想は圧倒された。ということ。本当に杉井光は頭が良いなと思った。
それから良い感じにだまされたってのも感じた。ある意味で、SFの読後感に似ているかもしれない。
まあ、この話はSFと言いきって登場人物の名前をAnneとかGeorgeとかそんなふうに変えてやればハヤカワSFから出ていてもおかしくないな~とも思う。
途中まで同人進行していたそれぞれの物語は終盤、一気に収束するとともにそれぞれの立ち位置に収まります。その手腕たるや。
で、二週目はパズルを解くように頂く。とても楽しめる一冊でした。
で、いまチャプターごとにまとめて解析中。この作業も面白い。
[映]アムリタ
こちらは不思議な作品。結構すぐに映画ができちゃうのね。と思ったらとんでもないことに。
ネタバレにならないように紹介するのが難しいのとまだ一回しか読んでないので後日改めて紹介するかもしれません。
で、二冊読んでみて。
SFテイストな作品だなと感じました。SFというと、宇宙人とかスペオペとか未来とか異世界とかそういうイメージがあるんですが、一皮むくといかに読者をだますか、というか驚かせるか、見たいな作品が結構あります。
「その発想はなかったわ!」的な。これを「sense of wonder」というのかもしれないけど。
作者が世界とか舞台とか登場人物や背景、はたまた侵略してくる敵とか事件そのもので張っていた罠を読者が踏んだ瞬間、すべての認識が裏返るような。とにかくそんなSFっぽさ、がこの二冊にはありました。
ひょっとしたらほかのもそんな感じかもしれません。
また、ライトノベルっぽいとはちょっと違うんですが、軽いことは軽いですね。
というか、テーマ性、物理的な重さ(つまり話の長さ、本の厚さ)なんかで年々重くなっているラノベに比べて軽く読めます。短い村上春樹みたいな?
てことでお勧めの二冊ですよ。
猪間