404 blog not found にて紹介されていたのを読んで買ってみました。

 「週末起業」がサバイバルする、ということではなくて、これから先、生き残るためのサバイバル術としての週末起業。という意味。

 それだけにサラリーマンという立場が危うくなってきたと作者も、また、潜在的な読者も感じているのでしょう。私を含めて。

従業員|B/O

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自営業|投資家

 本書は金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントで言うところの左上の従業員のひとに自営業との兼業、そしていずれビジネスオーナーを目指すこと道を示すものです。

 実例が多く乗っかっており、ビジネスの始め方という側面よりは、週末起業を始める一歩を踏むのをためらっている人の背中を押す本です。

 とはいえ、実践的な知識も、特に法務関係や、現在の勤め先との関係などの注意点が描かれており、そこらは参考になると思われます。

 ともかく、これまでの戦後から行動成長期を支えてきたタイプの産業構造自体がこれから変わっていくでしょう。そんな中で、容易に方向転換の出来ない大企業や、あるいは中小企業であっても別の分野への転換を可能とする蓄積のないところ、あってもそれを活かせない会社、また、この先の社会の構造自体の変化から目をそらしている企業に勤め続けることは、と言うよりも、そういった企業にのみ収入源を持つことはなかなかにリスキーな生き方になるでしょう。

 それを切り抜ける一つの手段として週末起業は試みる価値はあると感じます。

 いつもありがとうございます。

 猪間