久々に今日、これを聴きましたので、レビュー。
幻想楽団Sound Horizonの4th Story CDでメジャーデビュー後初のStory CDです。
また、同人時代、あるいはメジャーデビュー時から追いかけていた人にとっては第一期最後のアルバムともいえます。
2nd Story CDからサンホラのメインボーカルを務めていたあらまりが最後に歌ったStory CD。色々と感慨深いモノです。
第一期最後のアルバムと言うだけあって、其れまでの集大成といえる出来です。なおかつ同人時代とは変わって物語の世界観が拡散、統一していく初期のアルバムです。
Chronicle 2ndまでの各Story CDごとに別々の物語、世界観と言う色が強かったモノが、「あれ?これらはひょっとして一つの世界なのでは? 」という感じが出始めて、それがその後一気に広がってきた。という感じですね。
Chronicle 2ndでのノアやルキアによる枠物語と書の中の挿し物語が発展し、エルとアビスによる枠物語と挿し物語という感じになっています。
また、Pico Magic及びReloaded、そしてメジャー第一弾のElysion~楽園への前奏曲~でちらつかせていた物語達の一部がついに登場して、ファンを熱狂させました。
ピコマジとピコリロのArkがエリ前のArkを経て登場したり。
ピコマジの魔女とラフレンツェがフルになって登場したり。
ピコリロとエリ前の名曲「零音の世界」はRomanまで待たねばなりませんでしたが。
何よりも忘れてはいけないのは、あのJimangの名台詞「残念だったねぇ」を生んだ作品だと言うことですね。
物語は枠となる謂わば楽園編と奈落編となり、ブックレットのデザインも其れを反映させた遊びの効いたモノになっています。よこやんGJ
というよりも、相互に関係のない奈落編を繋ぎ、一つの世界にしている存在が楽園編と、それらの曲で語られるアビスとエル。
非常に謎に富んだ内容で、各所で様々な考察がなされているようです。
全体としてみると「楽園」を求めて展開される楽園編の物語と、奈落編が笛吹き男とパレードで融合するのが面白いですね。
話だけでなく音楽的にも。
ボリューム的にもじまんぐ分的にもサンホラ初めてって人はElysionかChronicle 2ndがおすすめだと私は思いますが、クロセカは入手困難な可能性もあるのでElysionかな?
もしくはポストクロセカともいえる聖戦のイベリアかな?
ってことで、今更ですが、あえてエリ組のレビューでした。
ああ、そうそう、背徳的な微エロ感が妄想を引き立てて最高ですよ!