買いました。
Prime Dayで安くなっていたので、買ってしまった。セール価格で6,480円。規格値1300Mbpsのルーターでも、この値段ではなかなかない。
Amazon.co.jp ASIN B01N40IFMT正直オーバースペックである。
MU-MIMOは対応機器を持っていないし、MU-MIMOを使えないならアンテナが4本あっても無駄である。
ルーター選びの記事を書いていたところだったが、少し修正して、このルーターの機能を中心に見ていこう。
2.4GHz / 5GHz デュアルバンド
今時当然だが、しかし非常に重要だ。
我が家にはまだまだ、古い規格でしか通信できない機器がいくつも存在する。
- Kindle Paperwhite (3rd)は11n 2.4GHzまでしか対応していない。
- MacBook Pro (Mid 2012)は11n 5GHzでの通信が可能だが、これ一台のためにわざわざトライバンド対応機器にするのも馬鹿らしい。2.4GHzで十分だ。
MU-MIMO
11ac wave2になって新たに実装された技術で、従来の1対1の通信ではなく、別々のクライアントと1対多の通信を行うことができるものだ。ただし、これにはクライアント側もまたMU-MIMOに対応している必要がある。
Apple製品でMU-MIMOに対応しているものはまだ存在しない。
- そもそも現在、MU-MIMOに対応している製品はルーター自身がほとんどであり、役に立つ場面といえばルーター同士の親子間通信くらいだろう。
それも、子機が複数設置してある場合だ。
将来的に対応する製品が出る可能性は十分にあるものの、現時点でわざわざ選ぶ意味はほとんどない。避ける意味もないが。
SU-MIMO
SU-MIMOはMU-MIMOが登場したために登場した再命名で、以前は単にMIMOと言われた。送信と受信に複数のアンテナを使用することで速度を増す、11nからある技術だ。
こちらは、Apple製品も古くから対応している。
ただし、Macのアンテナが何本なのか、公式サイトの技術仕様を見てもはっきりと書かれていない。
iMac (Late 2013)が出たとき、「1300Mbps接続」を宣伝文句のひとつにしていた記憶がある。1300Mbpsは、11ac 3×3:3(送信3本×受信3本:3ストリーム)接続の理論値にあたる。
- User:Omega/Broadcom modules (Apple) – WikiDeviによれば、少なくとも2013年に11acに対応した時点で、ほとんどが3×3のようだ。
そしておそらく、その後4×4にはしていないだろう。対応していれば、Appleは「1733Mbps接続」というのを売り文句にするだろうからだ。
しかし、もしMacのアンテナが4本だったら……と考えると、これで良かったような気もする。
ルーター側のアンテナが3本では、もしMacのアンテナが4本あってもそれがわからないからだ。
しかしルーター側のアンテナが4本あれば、もしMacが3本であってもそれがはっきりする。4本であればそれこそ良い。
4×4よりも3×3のほうが距離が稼げるという話もある1のだが、我が家はむしろ狭いので、問題はあるまい。
ないもの:USBポート
ところで意外なことに、この機種にはUSBポートがない。ないよりはあったほうがいいので、普通に考えれば短所である。
しかし今回ルーターは家の中心に近いところに独立して置くので、USBで何かを接続することはなく、不要である。
そんなわけで、今のところは良い買い物をしたんじゃないかと思っている。
もっともルーターというのは実際に使わないと良し悪しや当たり外れが分からないもので、それはこれから判明するのだが……