3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)
城 繁幸
ちくま新書
まず一言目に言うべきは「私はこの本に出会うのがちょっと遅すぎた」と思いました。いや、なんて言うかまだ好景気な時期に書かれた本なので微妙にずれています。まあ、それは仕方がない。私が買った時期が遅すぎただけなので。
ともかく本書に書かれていた不景気は今や現実の物となり車業界は息も絶え絶えです。
まあ、ともかく、不景気が現実となった今、ほんとに既得権をひっくり返さないとまずいかな。
という意見もあるとは思うんだけど、むしろ既得権を持っているモノ達は無視して構わないとも思うんだ。どうせ彼らが手をつけられない市場を開拓した方が既得権を切り崩そうと躍起になるよりも労力を使わずに多くに人を幸せにできると思う。
ともかく、著者の怒りも共感できそうな所は多かったのは置いておいて、多くの事例が書かれた本書は生き方のサンプルをより多く見るという点で読んでおいて損はない。
その分浅い感は否めないがそこは紹介だけど割り切って、気になった人は後でいくらでも追跡できると思う。少なくとも本名を使っている人や団体については。
ということで、アウトサイダーの生き方のカタログの一冊目としておすすめします。