虐殺器官とハーモニー
虐殺器官とハーモニーを読み終わりました。
小説としては2冊目と3冊目に読み終わった電子書籍です。
SF
虐殺器官は近未来の紛争地域と、そこで起こる虐殺のナゾを追いかける話。
ハーモニーは、おそらく同一の世界の後の時代の話。
虐殺器官で問われていた良心はハーモニーの世界でその社会システムに結実しているように思います。
いまの私から見ると虐殺器官の話は地獄のようですし、ハーモニーの社会はどちらかというとディストピアっぽい感じです。そこで人々が不幸なのかっていうとまた、別の話ですが。
肉体と精神、どちらが主かということを問うような二作品でした。
電子書籍について
最初に電子書籍で読み終わったのはGene Mapperでした。
こちらはKindle対応の形式でしたが、Amazonで購入したわけではなく、発行元から直接購入。
こちらで買うと、いろいろな形式のデータが手に入ります。
そんな話を聞いて、キャンペーン中だったことも有り、購入。
iPad miniのKindleに入れて、読んでみたところ、非常に読みやすく、さくさくと読み進めることが出来たのです。これは、iPhoneで「小説家になろう」を読むのとは違うぞと感じました。
ということで、iPad mini+Kindleに魅力を感じた私は次に読む本を探していたのでした。
伊藤計劃さんの本
SFは好きでS-Fマガジンもたまに読んでいた私ですが、404 Blog Not Foundに屍者の帝国の感想が書かれるまで、伊藤計劃という作家については知りませんでした。SFの世界には読んでおくべき、定番の本が沢山あり、それらを読むだけでも無理だろう?っていう量だったわけです。夏への扉とか。
それで、いま天冥の標を追っかけており、最新刊6part3が出たというので本屋さんに行ったのです。
そうしたらそこに並んでいたのはハーモニーと虐殺器官だったわけです。
これほどまでに前面に出ているのなら買ってみよう。そう考えた訳です。
購入
さて、購入はとても簡単です。
簡単すぎて沢山買ってしまいそうで逆に危ない位です。
通常のAmazonでの物理書籍の買い物と同じ手続きで購入できます。二回目からは確認無しで購入したっぽいのだけれど、ちょっと簡単すぎて危ない気がします。せめて本当に買いますか?の確認が欲しいところ。
購入手続が完了し、Kindleアプリを起動すれば(そこがオンラインならば)即座に本のダウンロードが始まります。Amazonで本を買うときは、通販ですので2日くらい待たないと手元に来ませんが、Kindleはすぐに読めます。このスピードは快感です。Amazonで本を買うということは、他の本屋に回っても無かった、なんてこともあるので欲しいモノが即座に手元に届くのはものすごい快感でした。
ここら辺の体験を考えるとiPadもセルラー版の方が良かったかなと思わないでもないですね。また、Kindleのデバイスを買うのであれば断然3Gでしょうね。
価格について
電子書籍についての一番の難点はBookOffに売れないじゃん。ってところでしたが、今回購入した虐殺器官とハーモニーは200円ほど文庫よりも安いです。これはBookOffの買い取り価格よりも高いので、古本屋に売るメリットはあまりないですね。
また、場所をとらないので、そもそもBookOffに本を持っていく必要がありません。
持ち運び
iPadはほとんど常時持ち運んでいるので、本を持ち歩かない分荷物は減りました。
ハードカバーと比較すれば軽くて小さいですし、文庫本と比較しても薄く、丈夫なので持っていくには便利ですね。
電池が切れたら読めないという弱点はありますが、本読んでるくらいでは切れる心配はありません。
読みやすさ
実際に読んでみる前の最大の懸念はこいつでした。
iPhoneで小説家になろうで連載されていたLog Horizonとか読んだことありますが、あれはなかなかつらいものがありました。
そこらへん、Kindleで数冊の本を読み終わった今となっては、スクロールっていうのにも原因があったのかなと感じています。
また、Kindleの本は文字の大きさや背景色を変更できるのがすごく便利です。その時の状態によってモニタまでの距離は変わりますからね。
総括
電子書籍ってどうよ?って話に関しては、今ならば十分有りだと考えています。
もちろん、紙の本がすぐになくなるってことはないでしょうけど。
この使い勝手の良さはなかなか凄いです。アメリカじゃ電子書籍の方が多いってのもうなずけますよ。
てことで、デューンをKindleで出してください。読んでみたいんです。