以前ポストした「ひとつの歌のディーロッテ」及びサンクトリン版の「Di-rotte kst mai findra」はこの限りではありません。
定型詩という概念を思いつ区よりも前なので。
ということで、意味不明な書き出しですね。一月ほど前にポストしたDi-rotte kst mai findraはサンクトリンととりあえず呼称している人工言語で書きました。門の世界(ネコフーミの舞台)で使われることを想定していたのですがおもしろかったので本来関係ないこの詩でも使ってみることにしました。
実は今までいくつかの人工言語を作ろうと試したことがありました。同人誌「缶の底」に掲載し、もっとも多くの人から質問を受けた詩「Spring letter」もそん残骸だったりします。ものすごく覚えにくいアルファベットもつくったり。
そんで、今回は門の世界の地名を記すため(つまり地図を作るため)の文字を作ったのがこのサンクトリン。結構きれいな文字なんですよ〜。しかも書きやすい。ただ、文字のアイデンティティは強烈らしく、同じ言語ベースでもワープロでラテン文字転写で打っているときと紙にペンで書いているときではだいぶ雰囲気が変わってきますね。おもしろい。
そしてサンクトリンによる初めての作品が先述のDi-rotte kst mai findraな訳です。一度詩を作ってしまうと半強制的にいくつかの単語と文法が決まってくるのが良いですね。人工言語の創作にチャレンジしている方で詰まっている人はまず、何か詩を書いてみては如何でしょう。
閑話休題。
で、やっと表題のアイデアですが、サンクトリンで詩を作るときの定型を作ってみたのです。短歌とか律詩とか絶句とか俳句とかああ言うルールですね。まあ、どちらかというとリズムやテンポを決めるルールではなく記述内容に関するルールですが。
前文1 Antrada mai
序文 詩の説明
前文2 Antrada sin
背景 世界の説明
前文3 Antrada bit
背景 物語開始地点の描写
前文4 Antrada mart
前文 主人公の出自、出発前の日常
主文1 Maianokit mai
発文 主人公の出立、旅の始まり、物語の開始
主文2 Maianokit norl
展文 主人公の試練、危機、転機
主文3 Maianokit mart
収文 主人公の帰還、危機を乗り越え帰還
終文1 Martnorin mai
終文 その後の世界、語り手の話など
終文2 Martnorin mart
結び この詩が何であったか、前文1の類文
という感じです。ディーロッテはたぶん中途半端に当てはまると思う。なぜなら、ディーロッテを参考にしたから。歴史的な言い方すると過渡期。
いま、この定型を使って一個詩を作っています。
その詩は次回以降で。