文章は写経のように書くのがいい

香山リカ

ミシマ社

 文章——中でも自分のための文章を書く入門書、といえばいいのだろうか?人に見せるためやお金をもらうための文章ではなく、自分のストレス解消のためとの自己完結型の文章を書くに当たってのアドバイスが満載の本。

 この本のエッセンスをまとめると「時間を決めて書く」ということになる。その他色々コツや注意点も書いてはあるけれど著者が言いたいのはこれではないか。自己完結型の文章ならばだらだらと時間をかけてもしょうがない、一定の時間、一定のリズムで書いていくのが良い。ということ。

 自己完結型文章、私のブログもたぶんそれなんだろう。そして思い返してみるとすらすら書けるときは時間が限られているときであるな。だいたい30分くらい、あるいは1時間の朝の出勤前の時間である。この時間帯ならば強制的に執筆時間は区切られてしまう。なるほど、文章によいことをしていたわけだ。

 こういった自分のリズムで時間を区切って、出てくるままにあまり考えずに書いた文章の方が結局はおもしろいしストレスもたまらない。自己完結の文章ならそれで良いじゃないか。ということだろう。

 付け加えて私からは朝ブロをおすすめしたい。あさ、ブログを書くこと、であるが本書を読んで時間を決めて書こうとなったときに書くのに適した時間帯であると私は思う。まあ、活動に適した時間帯は人それぞれだろうし朝は忙しいよという人もいるので万人向けじゃないかもしれないが早起きは三文の得ということで三文(3ぶん)以上はかければ大もうけじゃないか。

 お粗末様でした。