先日に引き続き同人誌のレビューです。
「ダルムドーラスの翼竜使い」
霜月堂
高篠秋子
実によいファンタジーでした。まあ、今のところ魔法は出てきませんが。
翼の生えた動物「綺獣」がいる大陸が舞台。主人公は戦争で故郷を失った綺獣使い。世界観自体は魔法がない以外は割と王道のファンタジーなのでそんなに癖もなく読みやすいと思います。ただ、結構分厚いのでそこら辺で躊躇してしまうかもしれません。厚いとは言っても何しろ読みやすい文章なのですらすらと読むことができました。
さて、戦争で故郷を失った主人公は諸国を転々としてやがて辺境の小国に向かうことになる、というところから物語が始まります。この理由がまたおもしろい。サークル「霜月堂(そうげつどう)」さんで冒頭部分が読めます。
霜月堂さんの近所に知り合いのサークルが出展していて、そこいらを散歩していたときに見つけました。ちなみに、同じシリーズの「グランダリアの翼猫使い」という本の題名に惹かれました。猫ですよ猫。翼の猫と言えばネコにつばさのある国でこんなのもありました、昔。
まあ、それはともかく翼猫使いを読むためにまずは一巻目らしい翼竜使いを買ったんですが。実におもしろかった。また読もう。
綺獣というおもしろい動物の設定やそれによって影響される世界観もさることながらヒロインがかわいいというか、ヒロインと主人公の会話がなかなかおもしろいですね。ヒロインの男っぽさと女らしさのバランスがほどよくてまた素敵です。
夢中になって読める本でした。
「ダルムドーラスの翼竜使い」
霜月堂さま
高萩秋子さま
参考までに