NetHackでもっとも好きな職業は侍なのですが、多彩すぎてスキル構成に毎度悩みます。そこで、侍のスキル配分について考えてみました。

侍の基本となるスキルは長剣、弓、二刀流、騎乗の4つ。プレイスタイルによっては弓は使わないかもしれませんが、侍が取れる射撃武器の選択肢はほぼ弓のみ1なので、弓も入れて考えます。

この時点で必要スキルスロットは18。プレイヤーのレベル上限が30なので、ゲーム中入手できるスキルスロットは合計29、残りは11になります。

さて、何を取ろうか?

限界まで取得可能なスキルは、2個といったところでしょう。ここから先は、プレイスタイルに大きく依存します。

両手剣

村正の刀を使用する場合、両手剣を鍛えることになります。もっとも、最終的には倍加武器との二刀流になると思うので、優先順位はあまり高くありませんが、ロマンはあります。長剣+二刀流の後でもスキルスロットは充分に余っているでしょうが、他のスキルも取ろうとするなら、基本の4つのうちどれかを鍛えないようにしたほうがいいでしょう。

マーシャルアーツ

弓などの遠隔攻撃を使用している最中、武器切り替えの1ターンは致命的になる場合があります。その際、蹴りで敵を吹き飛ばす可能性のあるマーシャルアーツは有効打です。騎乗中には蹴りを放てないのが難点ですが、ロマンはあります。

攻撃魔法

侍はファイター系職業のなかでも、比較的魔法の得意な職業です2。攻撃魔法と僧侶魔法3が熟練者まで伸びるほか、予知魔法スキルは持たないのになぜか千里眼クレアボヤンスを得意とします。

攻撃魔法を熟練者まで伸ばすことの利点に、ご存知の通り火の玉や冷気の魔法書があります。視界の範囲内で爆心地を指定することができ、広範囲にダメージを与えることができます。侍は魔力が低いため、あまり濫発はできませんが、乱戦時のリスクを大幅に減らしてくれることでしょう。

また、機会があれば中立に転向した上で超世界の目を願うことで精神による視覚4を確保することができるため、壁越しに撃つこともできます。非常に手間がかかるので、ロマン以外の何ものでもありませんが。

……まあ、プレイ方針を決めなくてもスキルを上げられるワルキューレと比べると、やっぱり面倒なんですが。でもワルキューレより侍のほうが好みです。だってワルキューレ、攻撃魔法スキルが入門者までしか伸びないんだもん。


  1. 手裏剣はまず数が揃わないので、スキルを鍛えること自体が困難です
    ↩️
  2. 攻略情報コラム/職業あれこれ/侍
    ↩️
  3. 実はこの僧侶魔法が伸びるというのも利点で、充分な知力やローブがない時に怪物を造る魔法クリエイト・モンスターを使用して効率良く#offerすることができたり、騎乗するペットを蘇生できたりと、役に立ちます
    ↩️
  4. 魔法防御能力も手に入るため、装備の選択肢も増えます。命の魔除け+ローブ+銀色ドラゴンの鱗鎧という盤石の態勢を敷くことが出来るのは大きいメリットです
    だいたいこんなところでしょうか。分かったことといえば、プレイ方針をきちんと決めておけば、スキルスロットには困らないということぐらいです。
    ↩️