小川一水さんの天冥の標の1〜2を読みました。
久々にめちゃくちゃ面白いSFに出会えました。
1巻の宇宙植民地での革命の話から一転、2巻は21世紀が舞台で疫病と闘う話です。話の舞台もですが、雰囲気も内容も同じシリーズとは思えないくらい異なっています。10巻完結予定ですがいろんなSFを一つのシリーズで読めそうですね。
1巻は本当にめちゃくちゃ面白い宇宙物のSFです。復活の地と同じく政治物でもあります。
それにしても、植民地到着時の不都合によって文明が現代レベルになっているのは価値観とかの面で結構共有しやすくて良い仕掛けです。
1巻の舞台はどうやら箱庭世界っぽいのですが、伏線や設定のかなりの部分が持ち越しになったまま2巻で700年ほど時代がさかのぼったため、今後の展開が楽しみでなりません。1巻以降の時代も書くのかが気になります。
2巻は感染病と戦う物語。いろいろと恐ろしい物語でした。主人公がへたれでヒロインがひどい目に遭うパターンかこれ?
どっちかというとサスペンス色が強く、はらはらした気分が味わえます。
3巻以降も楽しみ