Gではない。

今日は経験点について考えてみたら面白かったのでシェア。

吟遊詩人マスター上等システムでは長いのでバード:テーブルトークロールプレイと仮称しましょう。略してバードTTRP。Gではない。

バードでは経験点の配布は2回にわけて行われます。

一回目はアフタープレイに相当する部分。二回目は次回のプリプレイまで。です。

アフタープレイではCT(キャスト=PLに相当)はプレイレポートを作成しSD(セッションデレクター=GMに相当)に渡します。このときレポートの採点欄にSDへの経験点を記入します。この経験点の合計を一次経験点といいます。

次回のプリプレイ、もしくはリプレイが書き上がったタイミングでもう一度経験点を発行することが出来ます。CTはリプレイを読みSDに経験点を渡します。これを二次経験点と呼びます。二次経験点のルールはオプションとします。リプレイを書かなくても構いません。(デザインコンセプトから外れますが……)

一次経験点と二次経験点の合計がSDがセッションから得られる経験点です。

この経験点をSD経験点と呼び、SDがセッションを作る上で使用します。

SDはSD経験点と同値のCT経験点をCTに任意に分配することが出来ます。

また、SD経験点を4:1の割合でCT経験点に変換することが出来ます。この取引は不可逆です。

経験点の配布方法をPLからGMへのセッションの評価という形にした時点でGMが保有する膨大な経験点を消費させる必要が出てきました。

そこでGMのもつ経験点はセッションのコントロールに使用させることにします。

これを再現するため次のようなルールを考えています。

SDはバードと呼ばれる特殊なキャラクターを作成します。

バードはセッションを物語る吟遊詩人のキャラクターです。OPとEDおよび幕間は吟遊詩人の語りによって進行します。

SDはSD経験点を消費することでバードを成長させることが出来ます。

セッション中に登場する町や迷宮、イベントやエネミー、NPCや気候の変動、さらには盛り上がらせるための特殊なダイスの出目など、すべてのリソースはバードのステータスに依存するため、より大きな物語を作るためにはバードを成長させる必要があります。

もはやこの時点でGMが好き勝手できるだろうと予測していた当初の想定とはだいぶ異なってきました。GMがより強い敵、より大きな陰謀、ダイナミックな自然、入り組んだダンジョンを用意するためには多額のSD経験点が必要となります。

PLがPCを組むのと同様、GMも限られたリソースの中でセッションを組み立てます。

てところで今日はここらでおしまい。

いのま